姫路の生い立ちは、具体的に縄文時代(一万年前~紀元前三世紀)の遺跡や出土品から、人びとの生活の歴史が明らかになっています。
古墳時代(四世紀~六世紀)に入ると、巨大な支配者の墓がつくられた、とくに壇場山古墳(御国野町)は百四十三メートルもある姫路でも最大の前方後円墳、すぐ北隣の山の越古墳は方墳では県下第一の大きさで姫路を支配する豪族が付近に住んでいたことがわかります。
明治二十二年四月一日、市町村制度が実施、兵庫県下では、二市、二十六町、四百六村が誕生し、姫路は神戸とともに市制施行地に指定され日本で初めての市の一つとなりました。
平成元年四月一日、市制百周年を祝う記念行事、姫路百祭シロトピアが「美しい城・美しい人・美しい時」をテーマに、三月十八日から十二月三十一日までかずかずの素晴らしい、 イベントが華麗に展開されました。
勇壮な屋台練りや獅子舞が三の丸広場に勢ぞろいした「ザ・姫路のまつり」は。三日間で六十五万人の人出を記録しています。 <以上、姫路百年より>
その時の様子を、寺脇弘光(郷土史家)先生は著書にこう記されています。
シロトピア博覧会開催期間中の中でも、異色の行事として注目されたのは初日五月三日に行われた「灘まつり」の屋台練りは異例の人気を呼び未曾有の人出となりました。
気候の良い時季で晴天にも恵まれたこと、かねて耳にしていた「灘のけんか祭り」など地元の有名な祭りが天下の名城姫路城をバックに見物できるとあって人気が人気を呼んだことのほか、前年秋の祭礼自粛以来鬱積していた祭り気分が一気に爆発したことなどを挙げることができます。
掲載写真は2010年の改修前姫路城と2011年灘まつり本宮、露払い行事の合成
具体的な様子は次回以降に
参考文献
姫路百年
発行 姫路市
松原八幡神社秋季例大祭の歴史
ー旧松原村を中心にした「灘のけんか祭り」のあゆみー
発行日 平成七年十一月十五日
執 筆 寺 脇 弘 光(郷土史家)先生
発 行 灘の松原自治会
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