松原八幡神社秋季例大祭の歴史
ー旧松原村を中心にした「灘のけんか祭り」のあゆみー
昭和六十三(1988)年の秋は、当時の総代さん達が苦渋の選択をすることになりました。九月十九日昭和天皇重病の発表により、宮総代会は幾度も協議のすえ神社庁の通達も参考にして祭礼行事の中止を決定したのです。
寺脇弘光(郷土史家)先生の著書によりますと、
さまざまに論議されたり動揺した結果中止になったという外面的事実だけにとどまらず、氏子たちの心情面において、それまでの「灘まつり」の歴史にひと区切りをつけ、新しい祭りに向かって再出発するための転換期としての役割も果たしたのではと・・・。
当地域では大きく経済の活性化にかかわることになる祭りが休止され、その影響は計り知れなく心配されました。
そんな折、私は九月に恒例の個展を催した直後でしたが、毎年この祭り時期に京都商社の「有馬京美会」が開催されていましたので急遽参加する事にし、準備、大型観光バスを用意
「きものまつりin ARIMA」をキャッチフレーズにお得意様にご賛同を頂き、思いのほか良い成績を上げることができました。
「灘まつり」のため準備していたものを費用にあてて、参加頂いたお客様にお喜びいただけたらそれで良しが幸いして、別途準備のフレンチのコース料理が美味しかったことが話題になると嬉しい限りでした。
この年「灘まつり」は神事だけで氏子による行事はなかったのですが、年が明けまもなく年号も平成と変わり時を同じくして『姫路百年祭』があり凄い人気でみんなが待ってくれていたのです。
姫路の誇り ≪お城≫・≪お祭り≫ が同時に見れることになるのですが、
次回は、昭和四十一(1966)年四月三日から六月五日まで、手柄山を中央会場にて開催された「姫路大博覧会」で「灘まつり」屋台協賛についてふれておきます。
参考文献
姫路百年
姫路市発行
松原八幡神社秋季例大祭の歴史
ー旧松原村を中心にした「灘のけんか祭り」のあゆみー
発行日 平成七年十一月十五日
執 筆 寺 脇 弘 光(郷土史家)先生
発 行 灘の松原自治会
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