これって、何の作業風景。
兵庫信用金庫白浜支店内に掲げているものを、許可を
得て撮影復元したものです。
昔生家では、お天気の良い日には必ず見かけた光景です。
潮の満潮時に海水を取り入れた田の砂を櫛状に広げ、干潮
時天日を最大限利用して塩の付いた砂をこうして木枠に集
め海水を掛けて塩分の濃い海水を作り、後ろに見えるピラ
ミッド型屋根の建物に設置した窯で塩を作っていました。
余談ですが、小さい頃近くの畑のジャガイモ掘りを少しだ
け手伝いをして、小さいイモを貰ってこの窯へ持って行く
と洗って湯でてくれ、何人かが美味しい美味しい・・・。
今思えば、敗戦の中でも人の情が伝わった時代です。
横道から戻って、これは入浜式塩田の作業ですが戦後しば
らくの間までは、こうして貴重な塩を作っていました。
後に、当時効率的な流下式塩田に変化するのですが、これ
は竹枝をフェンス状に多く立ててそこへ海水を流して、天
日に当てる方法に変わっていきました。が、費用の事も有
りあまり長続きはしないで今は、イオン交換膜方式か殆ん
どが岩塩などから取り出した輸入の塩が主流のようです。
この塩田の広大な跡地が、白浜(主に宇佐崎地区)から
大塩地区では、60有余年かけて住宅、公共施設や工場団地
等に最大限使用されて今日の街の姿に変貌中です。
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