市史 「ザ・姫路のまつり」❸

姫路百祭 シロトピア 五月三日の興奮と熱気

 三の丸広場の賑わいと違い三の丸高台の千姫ぼたん園ではそっと(イメージ)

見頃は四月中旬から五月初旬です。<ここは千姫の義父、本多忠政公の居館跡>

 掲載写真は当時の姫路城と三の丸広場 ここを舞台に「ザ・姫路のまつり」は豪華・華麗・威勢よく開催されました。お城の「開かずの間」の初開放や大手前通りの20万個のライト・アップ姫路で姫路の個性や魅力を全国に・・・。


 その中でも特筆すべきは、


”灘まつり”の屋台練りが国宝姫路城をバックにした一大デモストレーションとなったことを、新聞各紙の見出し記事と神戸新聞の本文を収録しておきます。


「バックの姫路城と勇壮華麗な初競演、灘地区の屋台群、27万人が興奮と熱気、”ザ・姫路のまつり”」(産経新聞播州版)


シロトピアG・Wの目玉イベント”ザ・姫路の祭り”華麗に開幕、トップは”灘のけんか祭り”、酔いしれた27万人」(毎日新聞姫路版)


「27万人、うきうき、ザ・姫路のまつり開幕、灘のだんじり練」(読売新聞姫路版)


 屋台練りの翌日にあたる五月四日付の各新聞地方版は、いずれも前日の行事を大きくとり上げ、「けんか祭り、お城で再現、人出27万、けが16人」(朝日新聞姫路版)


「”ザ・姫路のまつり”天守閣背にけんか屋台、市制百周年記念行事」(神戸新聞一面)


「屋台競演・観衆酔う、ザ・姫路のまつり、灘のけんか祭り・本番再現、7台がそろい踏み、三の丸広場・揺れる人浪・屋台競演・観客酔う」という賑やかさで(神戸新聞姫路版)


 記事本文は次の通りです。(一部省略)

・・・姫路城下は晴天に恵まれ、三十四万人という空前の人出を記録、市街地は一時、身動きもできないほどのにぎわいを見せた。


新緑に包まれた姫路城三の丸広場では、天守閣をバックに金銀の装飾に輝く「灘のけんか祭り」の屋台、色鮮やかなシデが舞い、場内は本番の練り場の興奮をそのまま再現したように、七台の豪華屋台の揺れに合わせて、拍手と歓声が響きわたった。


 戸谷姫路市長が「これから始まるのは日本で一番壮大な祭りです。姫路市の百年の歴史に残る大きな足跡なので、皆さん力いっぱい頑張って下さい」とあいさつ。(中略)


 ビルが立ち並ぶメーンストリートでの屋台の豪華な初舞台に観客たちは早くも酔い、盛んに拍手を送った。



七つの屋台が次々と大手門をくぐり、城内へ入場。三の丸広場に設けられた練り場では、まず松原のだんじりが清めの練を披露した。高々と上げられただんじりが豪快に練り場に落とされるたびに場内は沸き上がった。(中略)




 入場した屋台は互いに練り合わせを始め、祭の興奮は最高潮。(後略)


 朝日と神戸一面以外はすべてトップ記事で、かなり詳しく写真入りで報道した。


 ★以上、寺脇弘光(郷土史家)先生の記事より抜粋


 続いて各地が誇る屋台練・獅子・台場さし・台場練などが競演するのだから祭りファンにとってはたまらない三日間でした。


  婦人会イベント参加金メダル


 

 参考文献

 姫路百年  

 発行 姫路市 

 発行日 平成2年3月1日

 

 平成の灘まつり 

 発 行 神戸新聞総合出版センター 

 発行日 平成4年10月14日

 編 集 北村泰生氏


 松原八幡神社秋季例大祭の歴史

 ー旧松原村を中心にした「灘のけんか祭り」のあゆみー

 発行日 平成七年十一月十五日

 執 筆 寺 脇 弘 光(郷土史家)先生

 発 行 灘の松原自治会



Keisyou-an

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