虫干し
どんなに丁寧にしまっていても、
たん笥や衣装函などにきものを入れたままにしておくと、
湿気をおびてきていまいます。
年に何度か、そのきものを着ることが一番いい方法ですが、
留袖、喪服などそうはいかないきものもあると思います。
年に一度はぐらいは、風を通し、湿気やカビ等トラブルから守る事を
「虫干し」といい、手入れに欠かせない昔から伝わる知恵です。
新しく誂えて一度も手を通さずにしまっているから大丈夫。
それはとんでもない間違いです最近の家屋は密閉度が高く、
湿気がこもりやすくなっていますから必ず「虫干し」をすることです。
時期は10月下旬から11月上旬、あるいは1月下旬か2月上旬の
晴天が2日以上続いた天気の良い日を選び、
午前10時頃から午後2時まで窓を開け
風通しの良い場所のロープを張り、きもの用ハンガーなどにつるし
この時直射日光に当たらないように必ず日陰干しにします、
照明も切っておくと良いでしょう。
面倒なようでもこうする事できものは本人はもとより
子や孫の代になっても楽しく着れるものも有ります。
0コメント